宅建合格のメリット | 業界歴10年の現役宅建士が解説

宅建のメリット

宅建取得のメリットを知りたい方へ。

「宅建士になると、どんなメリットがあるの?」

本記事では宅建取得のメリットについて、業界歴10年の現役宅建士が徹底解説します。

記事の内容

宅建合格による3種類のメリット
仕事の幅が広まり専門性が向上、仕事の成果につながる
社会的な評価につながり、昇格・就職・転職のアピールポイントとなる
手当がもらえる、昇給に繋がる
一生のモチベーションや自信に繋がる

宅建に合格してメリットあるの?

宅建のメリットは活かし方次第で無限大です。

合格してすぐに受け取れるメリットはもちろん、

スルメが噛めば噛むほど味わいが深くなるように、
取得後に資格を上手く活かすことが出来れば、
相乗効果によってさらに大きなメリットを、
長期間に渡って受けることが出来ます。

この記事では宅建合格のメリットを3つの切り口で解説します。

宅建メリットの相乗効果

職業的・スキル的メリット

仕事の幅が広まり専門性が向上、仕事の成果につながる

宅建合格をきっかけに仕事の幅を広げることが出来れば、あなたの職業的専門性が高まります。その結果、仕事で新たな成果を出すこともできます。

ここでは、あくまでもひとつの例として、宅建取得をきっかけに、不動産会社で専門性を高める例を紹介します。

まず日本では、宅建士でなければできない仕事があります。その代表格が重要事項説明です。

重要事項説明とは、宅建士が不動産取引における取引条件や物件の特性・注意点を取引当事者に説明する業務です。

この重要事項説明は宅建士にしかできません。

また、宅建士が重要事項説明をおこなう際には、その周辺で発生する関連業務、例えば「契約書・重要事項説明書の作成やチェック」「不動産調査」等を一緒に経験することになります。

これらの業務をひと通り出来るようになると、宅建で学んだ知識に加えて、不動産取引の実践的なノウハウを習得できます

具体的には・・・

  • 不動産にかかわるリスク調査能力
  • リスクを事前に察知し、それを防止する・解決する能力
  • 取引当事者に情報を正確に分かりやすく伝える能力
  • 契約書や重要事項説明書などの法律文章を作成する能力
  • 不動産のマーケットを調査、判断する能力
  • 不動産取引に関わる税金知識、ノウハウ   …etc

などです。

すると今度は、これらのノウハウ・能力を活かして、土地活用相続対策などの不動産コンサルティングに仕事が派生できます。

例えば土地活用とは、現時点では収益を生み出していないような土地を、収益を生み出すような土地に活用することです。一方、相続対策とは不動産を活用して、相続時の紛争防止や節税を図るものです。

これらのコンサルティング業務では、まさに上記に挙げたようなノウハウや知識が必要となり、宅建士の資格をより高度に活かし、幅を広げた仕事といえます。

「不動産の仕事」と一言で言っても、そこで必要とされる知識やノウハウは、建築・金融・法務・財務・税務など複雑かつ広範囲にわたります。

宅建士とは、まさにそれらの知識を学ぶ登竜門的な資格であると同時に、
その仕事を突き詰めていくことで、より複雑な問題を解決できる高度な専門性を得ることもできる資格ということです。

もしあなたが不動産・建築・金融 等の業界に身を置いているなら、
宅建を活かすことが、より高い専門性を作るきっかけになるはずです。

宅建でキャリアアップ

社会的・経済的メリット

社会的な評価につながり、昇格・就職・転職のアピールポイントとなる

世の中の一部には「資格なんて意味が無い」という風潮がありますが、採用の場(特に不動産業)においては、宅建を取得していることが評価のプラスに働きます

なぜそう言えるか?というと、私自身が採用担当をした経験があるからです。
他の採用担当者のおおくも、同じように考えているはずです。

現実問題、不動産業界に従事していると、なかなか宅建に合格できないという人をたくさん見ることになります。だからこそ、宅建に合格した人であれば「一定の努力が出来る人」「一定の学力がある人」という認識を持ってもらえます。

もし面接官が宅建合格者であれば、プラスの評価はより強くなるはずです。

特に採用面接では1~2時間という短時間で合否を判断し、その人の素質・本質を見定める必要があります。 面接官もけして万能ではありませんので、「宅建に合格した」という分かりやすい判断基準があるだけで、おおきな安心材料なるのです。

宅建合格は就職・転職・昇格の際のアピールポイントになります。

アピールポイント

手当がもらえる、昇給に繋がる

宅建士になるだけで、給料を上げてくれる(手当を支給してくれる)不動産会社があります。手当の額は平均で月2万円前後、高い会社では月5万円も支給している会社もあります(驚)。

年額に換算すると、約20~60万円の年収アップです。5年も会社に勤めれば、累計100~300万円の収入差です。

なぜ、不動産会社が宅建士に無条件で手当を支払うか?というと、宅建業法という法律で「不動産会社では、従業員の5人に1人が宅建士でないといけない。」というルールがあるためです。

この基準を満たすため、不動産会社は多少の手当を払ってでも宅建士に入社してもらいたい(宅建に合格してもらいたい)、という訳です。

また前述したように、不動産の仕事は、業務に関連する知識や情報の範囲が広範囲にわたります。

例えば賃貸管理の仕事では、建物管理という場面で、建築構造や意匠、機械設備等の知識が求められます。その他にも、契約業務にかかわり債権法などの法律知識が求められます。不動産を金融商品として見た場合には、融資や投資分析などの金融の知識が必要になってきます。

実は宅建の学習内容には、少なからずこれらの知識要素が含まれているのです。
したがって、宅建を活かし→仕事の幅を広げ→出来ることが増えれば、当然給料もあがってきます。

収入アップ

精神的メリット

一生のモチベーションや自信に繋がる

「一生の…」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、けしてそんなことはありません。

私は宅建に合格して5年目になりますが、
今でも宅建に合格したことがモチベーションや自信になっています。


最後まで諦めることなく自分を信じ、勝ち取った「合格の喜び」というのは、ほかの何にも代えがたいものです。

小さなことを一つ一つ積み重ね継続していくことは、言うほど簡単ではありません。だからこそ、宅建に合格すると自信が持てます。

「こんな自分にも、できることがあるんだ!」私も実際にそう思いました。
そして未来に対する更なるモチベーションが湧き上がってきます

「早速、宅建を仕事に活かしたい!」
「さらにステップアップしていきたい」

そう思えるだけで、これまでやっていた仕事や世界が違って見えることだってあります。

そして、その意気込みやモチベーションは、人生をより豊かにする原動力になっていきます。具体的には、更なる自己実現ステップアップにつながり、もっと大きな自信やモチベーションを生み出してくれるのです。

「宅建合格」という、たったひとつのきっかけが原動力となって、想像もできないような人生を送ることだって出来ます。 そんな経験が出来れば、たとえどんなに時間が経ったとしても「あの時、宅建を勉強して本当によかった」と心から思えるようになります。

今の私がそうです。

モチベーションアップ

メリットには相乗効果が生まれる

上記で紹介した3つのメリットは互いに相乗効果を生み、より大きなメリットを生み出してくれます。

例えば、職業的・スキル的メリットによって、仕事の幅が広がり専門性が高まれば、給料や評価・出世という形で社会的・経済的メリットを享受できます。

その結果、精神的なメリットとしてモチベーションや自信・やる気を得て、それがさらに仕事の成果やスキルの向上(職業的・スキル的メリット)に繋がっていく。

そしてそれが社会的・経済的メリットにつながり・・・。

要は、この繰り返しです。

「合格」という一部分だけを切り取ると、もしかするとメリットを小さく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

宅建合格の一番のメリットは「取得した後」にあります。宅建は使い方次第で、より大きなメリットを受けることができる魅力的な資格です。

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さとし

不動産の仕事に携わって10年。宅建受験生のみなさんに、不動産のおもしろさを伝えたい!!そんな想いでこのサイトを運営しています。

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