選択肢の正答確率を知りたい方へ。
「1~4番の選択肢でどの番号の正答確率が高いんだろう?」
そんな選択肢の正答確率について、過去15年分の選択肢を分析して傾向を調べてみました。
確率論で選択肢を選ぶ
宅建試験は四肢択一の試験。つまり、答えが正確に分からなくとも、適当に選択肢を選び、回答できちゃいます。
4つの選択肢から回答を選ぶので、単純計算では正答確率は25%になりますが、過去問を調べてみると各選択肢の正答率には偏りがあることが分かりました。
マジメに勉強している人からは怒られそうな記事内容ですが、「運も実力のうち」です。
選択肢別の正答確率をマジメに調べました。
本試験でどうしても答えが分からない時。
適当に選択肢を選ばざるを得ない時。
そんな時に参考にしてください。
※もちろん、ちゃんと勉強もしてね。
宅建試験全体での選択肢別正答確率
まずは宅建試験全体での選択肢別正答確率です。
調査の対象とする試験は、①過去15年 ②過去10年 ③過去5年の3パターンで調べてみました。
結論。最も正答確率が高いのが4番。次は3番です。
過去15年分(平成17~令和元年)
過去15年分の宅建試験選択肢を調査すると4番の正答率が最も高く、その確率は約27.1%でした。ちなみに、最も正答確率が低い1番の選択肢と比較すると、約5%の差があります。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約22.5% |
2番 | 約23.2% |
3番 | 約26.3% |
4番 | 約27.1% |
過去10年分(平成22~令和元年)
過去10年分の宅建試験選択肢を調査すると4番の正答率が最も高く、その確率は約26.6%でした。正答確率の偏りは、過去15年間と比較すると少なくなっています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約22.6% |
2番 | 約23.6% |
3番 | 約26% |
4番 | 約26.6% |
過去5年分(平成27年~令和元年)
過去5年分の宅建試験選択肢を調査すると4番の正答率が最も高く、その確率は約26.8%でした。
過去10年分・15年分と比較すると順位が多少前後してますが、正答確率1位4番、2位3番というのは相変わらずです。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約23.2% |
2番 | 約22.8% |
3番 | 約26% |
4番 | 約26.8% |
分野別の選択肢正答確率
続いて、宅建試験の分野別選択肢正答確率です。
調査の対象とする期間は過去15年分(平成17~令和元年)としています。
民法
民法では4番の正答確率が最も高く約27.7%となっています。最も正答確率が低い1番とは約7%もの差です。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約20.9% |
2番 | 約22.3% |
3番 | 約27.0% |
4番 | 約27.7% |
宅建業法
宅建業法では、2番の正答確率が最も高くなっていますが、他の分野と比較して各選択肢の正答確率に大きな差がありません。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約23.2% |
2番 | 約25.8% |
3番 | 約25.5% |
4番 | 約24.8% |
税法
税法はキレイに25%ずつの正答確率でした。ここまでキレイだと気持ちいですね。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約25% |
2番 | 約25% |
3番 | 約25% |
4番 | 約25% |
都市計画法
都市計画法は1番の正答確率が34.4%とずば抜けています。最も正答確率の低り3番とは2倍以上の差です。
他のジャンルでは、4番・3番あたりの正答確率が高いのに比べて、特徴的な偏りです。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約34.4% |
2番 | 約18.8% |
3番 | 約15.6% |
4番 | 約31.3% |
借地借家法
借地借家法で最も正答確率が高いのが選択肢3番で35.7%。逆に選択肢1番の正答確率が10.7%と異常に低いですね。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約10.7% |
2番 | 約21.4% |
3番 | 約35.7% |
4番 | 約32.1% |
区分所有法
区分所有法の選択肢別正答確率は1番・3番・4番が同率で1位となっています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約28.6% |
2番 | 約14.3% |
3番 | 約28.6% |
4番 | 約28.6% |
建築基準法
建築基準法では3番の正答確率が最も高く33.3%となっています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約22.2% |
2番 | 約18.5% |
3番 | 約33.3% |
4番 | 約25.9% |
国土利用計画法
国土利用計画法では、3番の正答確率が42.9%最も高い値を示しています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約28.6% |
2番 | 約14.3% |
3番 | 約42.9% |
4番 | 約14.3% |
宅地造成等規制法
宅地造成等規制法では選択肢4番の正答率が42.9%と最も高くなっています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約21.4% |
2番 | 約21.4% |
3番 | 約14.3% |
4番 | 約42.9% |
土地区画整理法
土地区画整理法では、選択肢2番・3番・4番の正答確率が同率。選択肢1番が35.7%と最も高い正答率です。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約35.7% |
2番 | 約21.4% |
3番 | 約21.4% |
4番 | 約21.4% |
農地法
農地法では、選択肢4番の正答確率が42.9%とずば抜けて高いです。逆に選択肢1番の正答確率は14.3%と低い値を示しています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約14.3% |
2番 | 約21.4% |
3番 | 約21.4% |
4番 | 約42.9% |
不動産登記法
不動産登記法では、4つの選択肢の正答率に大きな偏りはありませんでした。選択肢2番と4番の正答確率が28.6%の同率一位です。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約21.4% |
2番 | 約28.6% |
3番 | 約21.4% |
4番 | 約28.6% |
景表法
景表法では、選択肢4番の正答確率が42.9%、選択肢1番の正答確率が7.1%と大きく差が出ています。宅建試験の各分野の中でも大きな偏りです。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約7.1% |
2番 | 約21.4% |
3番 | 約28.6% |
4番 | 約42.9% |
住宅金融支援機構
住宅金融支援機構では、4つの選択肢の正答率に大きな偏りはありませんでした。選択肢2番と4番の正答確率が28.6%の同率一位です。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約21.4% |
2番 | 約28.6% |
3番 | 約21.4% |
4番 | 約28.6% |
土地
土地は、宅建試験分野の中で最も偏りが大きくなっています。
選択肢3番の正答確率はなんと50%。逆に選択肢1番と2番の正答確率は7.1%と低確率です。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約7.1% |
2番 | 約7.1% |
3番 | 約50.0% |
4番 | 約28.6% |
建物
建物では、選択肢4番の正答確率が35.7%と最も高い値を示しています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約28.6% |
2番 | 約21.4% |
3番 | 約14.3% |
4番 | 約35.7% |
統計
統計では、4つの選択肢の正答率に大きな偏りはありませんでした。選択肢2番の正答確率が28.6%と最も高くなっています。
選択肢 | 正答確率 |
---|---|
1番 | 約21.4% |
2番 | 約28.6% |
3番 | 約21.4% |
4番 | 約21.4% |