よみ いやくきん
「違約金」をざっくり言うと、、、
違約金とは
契約の債務者が債務不履行をおこなった場合に、債務者が債権者に対して支払う罰金・ペナルティのこと
です。
「違約金」を詳しく説明すると、、、
前提知識から順を追って説明します。
まず契約とは、いわゆる約束事・取り決め事のことです。
そして、契約を結ぶと、そこには債権と債務が発生します。
債権とは、特定の人に対して「ちゃんと~~をやってよね(もしくは、やらないでよね)」と一定の行為を求めることが出来る権利のことです。
一方、債務とは、特定の人に対して「~~しなくてはいけない(もしくは、してはいけない)」という、一定の行為・お返しをしなくてはいけない義務のことです。
たとえば、不動産の売買契約を結ぶと、売主と買主にはそれぞれ債権と債務が発生します。
●売主の債権:『ちゃんと代金を支払ってね』と買主へ支払いを求める債権
●売主の債務:『(買主からお金を貰ったら)買主に不動産を引き渡さないといけない』という債務
●買主の債権:『ちゃんと不動産を引き渡してね』と売主に不動産の引き渡しを求める債権
●買主の債務:『(不動産の引き渡しを受けたら)売主に代金を支払わないといけない』という債務
そして債務不履行とは、債務(つまり、果たすべき約束や義務)があるにも関わらず、それを実行しないこと・守らないことをいいます。
例えば、先に挙げた不動産の売買(売り買い)の例でいうと、
●売主の債務不履行:(買主がお金を払ってくれたのに)不動産を引き渡さない
●買主の債務不履行:(売主が不動産の引渡しをしたのに)お金を払わない
ということです。
この債務不履行が発生した時(つまり約束を守らないとき・約束を違反した時)に、約束を違反した債務者が債権者に支払う罰金・ペナルティを違約金といいます。
不動産の売買取引等では、契約内容(約束ごと)に拘束力を持たせるため、違約金の設定をおこなうことが一般的です。